- 物流業界の具体的な働き方や環境を知りたい
- 転職や業界選びの参考情報を得たい
- ギャップが少なく自分に合った業界か知っておきたい
未経験で物流業界に転職を考えている場合、メリットやデメリットを事前に知っておきたいですよね。
物流業界はどんなことをしているか分からないと思います。一般の人は宅配ドライバー以外、直接かかわる機会はほとんどありません。
この記事は、物流業界に関心がある人へ、実体験を含む業界のリアルをお伝えします。
この記事を読めば、物流業界の知識を深く身に付けることができます。転職活動の時に役立ち、入社後のギャップ解消に繋がります。
物流業界の年収について先に知りたい方はこちら
記事で分かること
- 物流業界は最新技術の導入など働くメリットがある
- 不規則な出勤体制などのデメリットを事前に理解しておくべき
- 具体的な仕事内容と求める人物像
- 物流は人々の生活を支えるやりがいある仕事
- 企業を選ぶポイントとおすすめの転職エージェント
転職ロジは、転職エージェント「doda」をおすすめしています。
筆者も利用していて、とても丁寧なサポートを受けています。
是非、登録してキャリアアドバイザーとの面談を受け、自身の悩みを整理して欲しい。
物流業界のメリット
物流業界のメリットは以下の3点です。
- 安定性
- 成長市場
- 最新技術やITの導入
物流はなくなることのない安定した業界
物流の目的は、生産者と消費者の間にある時間的隔たりと空間的隔たりを埋めることです。
自給自足の世界にならない限り、物流は必要不可欠の存在。
特に日本は貿易により人々の生活が支えられていて、物流は重要な役割を果たしています。
物流業界の古い会社ランキング
1位 | 三菱倉庫 | 1887年設立 | 東京 |
2位 | リンコーコーポレーション | 1905年設立 | 新潟 |
3位 | 澁澤倉庫 | 1909年設立 | 東京 |
4位 | 三井倉庫HLG | 1915年設立 | 東京 |
5位 | 宇徳 | 1917年設立 | 神奈川 |
物流業界は様々な職種が存在します。人手不足で業界内での転職をしやすいことがポイントです。物流業界で得た知識は無駄になることはありません。
物流は成長している業界
物流業界の市場規模は約24兆円で、現在も上昇中です。大きな要因はネットショッピング市場の拡大。
商品の配送ニーズが増大しており、物流業界のサービスが欠かせないものとなっています。
さらにコロナウィルスのまん延で、個別の宅配への需要が高まっています。
2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | |
宅配便取扱個数 | 4,251 | 4,307 | 4,323 | 4,836 | 4,953 |
前年比 | – | 101.3 | 100.4 | 111.9 | 102.4 |
参考資料:令和3年度宅配便等取扱実績関連資料
宅配便は5年で16%増加しています。消費者の要望も多様化しているので、より効率のよい物流が求められています。
最先端技術やITの導入が活性化してきた物流業界
物流業界では、最先端の技術やITが積極的に導入されています。
業務の効率化や精度の向上が実現されており、 より高品質なサービスを提供することができるようになっています。
物流業界に導入された最新技術
- 倉庫作業の自動化・機械化
- 自動配送ロボット
- ドローンを活用した配送
- 海上輸送の自動化
- 自動運転
私の職場でもAIを活用し始めています。最適なルートや機械の選定で力を発揮。物流は今おもしろい!!
物流業界のデメリット
物流業界のデメリットは下記3点です。
- 休日出勤や夜間勤務の可能性
- 体力的な負担
- 予期せぬトラブルや外的要因の影響
休日出勤や夜間勤務でシフトが不規則
物流業界は常に動いている業界です。
業界全体として24時間365日の稼働が求められます。これにより、一般的な職種に比べて勤務時間やシフトが不規則となることがあります。
業務内容によっては、休日や夜間勤務がある場合があります。
物流事務職も体力仕事を行う可能性あり
物流企業によっては、事務職が作業員と共に商品の積み下ろしなどを行う場合があります。作業計画を行う事務員が作業内容を分かっていないと問題であるため。
例えば、新人の時に研修期間として体力仕事を行う企業もあります。他の業界に比べ、体力仕事を行うので体調管理が大切です。
私が新入社員の時、1か月間コンテナから荷物を取り出す作業を行いました。初夏でしたが、暑くて大変だった記憶があります。
物流業界は予期せぬトラブルの影響を受けやすい
物流業界は、交通状況や天候などの外部の要因に大きく影響を受けます。特に交通渋滞や悪天候により、スケジュールが大幅に変動。
スケジュール再構築をよく求められるので、予定通り業務が終わらないことが多いです。
主な予期せぬトラブル
- 交通渋滞
- 強風や雨天
- エンジンストップなどの機械トラブル
- 商品への人為的物損
- ストライキ
予期せぬトラブルに迅速かつ的確に対応するため、冷静な判断力や問題解決能力が求められます。
強風や船舶のエンジントラブルで、想定外の残業が発生したことがあります。
物流業界の現状と具体的な仕事内容
物流業界は縁の下の力持ちです。日々私たちの生活を支えています。経済活動する上でなくてはならない存在。
当たり前のように使っている日用品や電化製品などは、物流の仕事を経て手元に届いています。
物流業界の現状
オンラインショッピングの拡大により、物流の重要性が増しています。コロナウィルスのまん延により重要性はさらに加速。
需要拡大の影響で人手不足やドライバーの長時間労働改善が課題です。課題解決のため、自動運転やAIなどの物流のDX化を国を挙げて進めています。
転職希望者が理解したい物流業界のトレンド3選で物流業界の現状について解説しています。
物流業界の6つの機能
物流業界には様々な業務が存在します。一般的にイメージしやすいトラック運転手や倉庫作業以外に多くの業務を行って物流は完成します。
物流は6つの機能を果たすことで、モノを届けています。
- 配送・輸送
- 保管
- 荷役
- 梱包・包装
- 流通加工
- 情報システム
未経験者が知っておきたい「物流」の基礎で6つの機能について詳しく解説しています。
物流業界の具体的な仕事内容
求人によく掲載されている業務内容を3点紹介します。
物流業界の有効求人倍率は2.05倍。1人当たり2つの求人がある状態で、求職者優位の状態です。
- 物流倉庫業務
- 貿易事務業務
- 物流ドライバー
物流倉庫業務
物流倉庫業務とは、商品の受け入れから出荷までの一連の作業を指します。具体的には、商品の検品、保管、ピッキング(出荷する商品を選び出す作業)、梱包、出荷といった流れ。
近年はIT技術の進化により、バーコードやICタグを活用して効率的な管理や作業が求められています。
求人に記載されている求める人物像
- 集中力や体力に自信がある
- 細かい業務が得意
- コミュニケーション能力がある
商品が一つなくなったら大変です。几帳面で石橋をたたく性格の人は、倉庫業務に向いています。
貿易事務業務
貿易事務業務は、国際的な商品の取引に関する書類や手続きを担当する業務です。具体的には、輸出入の契約書や求書、関税の計算、通関手続きのサポートなどが含まれる。
英語力や通関の専門知識が求められることが多く、世界との窓口となる重要なポジションです。
求人に記載されている求める人物像
- 臨機応変に対応するのが得意
- スケジュール管理が得意
- コミュニケーション能力がある
覚えることが多い業務です。勉強熱心で分からないことをどんどん聞きに行けるタイプは、適応しやすいです。
物流ドライバー
最も想像しやすいです。物流ドライバーは、商品を指定された場所に運ぶ仕事。日常生活に欠かせない役割です。
安全運転はもちろん、時間通りの配達や積み下ろしの技術も求められます。また、顧客や取引先とのコミュニケーションも大切な要素。
最近では、タブレットや専用アプリを使っての配送情報の管理も一般的です。
求人に記載されている求める人物像
- 単純作業が苦にならない
- 責任感がある
- コミュニケーション能力がある
課題を持ってより良い配送を試行錯誤する姿勢がある人は、運送会社にとって嬉しい特徴だと思います。
筆者が従事していたコンテナ船プランナーの一日の流れは、【実体験】物流事務職の1日の流れと活用スキルで紹介しています。
物流業界で活かせるスキル
物流業界で活躍できる6つのスキル
- 基本的なPCスキル
- コミュニケーション力
- 忍耐強さと柔軟性
- 問題解決力
- タイムマネジメント力
- チームワーク
6つのスキルで最も重要だと考えているのは、コミュニケーション力です。運送や梱包など、一人でもくもくとこなすイメージがありますが、実は違います。
荷物を届けるために多くの会社が関わっているので、密なコミュニケーションを怠るとスムーズな物流は実現できません。
届け先の施設情報や荷物の状態を誤って連絡した結果、運送がストップすることもあります。
コミュニケーション力を発揮し、正確で迅速な情報交換が効率の良い物流を生み出します。
情報を共有せず自分でやろうとした結果、物流を止めてしまった経験が何度もあります。お客様の信頼向上やコスト削減のためにも、コミュニケーション力を磨きたいですね。
活かせるスキルについて、【物流業界】向いている人の6つのスキルとやりがいで解説しています。
物流業界で働くやりがい
物流業界は、私たちの生活に欠かせない存在として社会に貢献しています。業界全体で最新技術の導入が進んでいて、今まさに進化の途中です。
人々の生活を支える物流業界
スーパーマーケットで買った野菜や通販で注文した商品、ガソリンスタンドで給油するガソリン。 これらはすべて、物流の力によって私たちの元へと届けられています。
物流が途絶えると、日常生活に必要な物資が供給されなくなってしまう。物流がなければ人々の生活が成り立たないことが、物流業界で働く大きなやりがいです。
最新技術導入により進化している物流業界
物流業界は技術革新が速いスピードで進んでいます。物流のDX化は国を挙げて進めている。物流技術の進化は、私たちの生活をより便利にし、ビジネスの効率化を実現しています。
例えば、ドローンを活用して運びにくい場所への物流を実現させようとしています。楽天のドローン物流サービス「そら楽」は下記3点に取り組んでいます。
- 新しい物流体験と利便性
- 物流困難地域に住む人々への支援
- 災害時の物資配送
物流業界で会社を選ぶポイント
物流業界の年収
物流事務職の平均年収は約416万円です。
求人を調べると、未経験で物流事務職は380万円~450万円が多い。注意点は年収が残業込みで計算されているか。求人や選考段階でしっかり確認すべきです。
物流業界の年収は地域格差も存在します。
↓物流会社の地域別給与↓
1位 | 東京都 | 501万円 | 42位 | 高知県 | 350万円 | |
2位 | 大阪府 | 427万円 | 43位 | 長崎県 | 347万円 | |
3位 | 山梨県 | 425万円 | 44位 | 岩手県 | 335万円 | |
4位 | 茨城県 | 420万円 | 45位 | 沖縄県 | 328万円 | |
5位 | 神奈川県 | 417万円 | 46位 | 山形県 | 322万円 | |
6位 | 愛知県 | 413万円 | 47位 | 和歌山県 | 311万円 |
物流は業界内の転職がしやすいです。身に付けた物流経験を活かして魅力的なキャリアパスを期待できます。
土日出勤や夜勤の有無
物流業務は土日出勤や夜間勤務を行うことがあります。物流業界は24時間365日動く。物流を止めないために、人々が休んでいるときに働く必要があります。
例えば、私はコンテナ船の荷役計画と現場監督に従事していました。海外からやってくる船舶は、スケジュールが狂いやすく土日や深夜に入港してくることがあります。
物流業界は予定変更が多い。土日や夜勤が存在する業務なのか入社前に必ず確認しておきたいです。
土日出勤がある場合、振替休日を取れる環境かを確認できると良いです。働き方を改善している企業が増えています。
物流企業の労働環境
物流業界未経験者は入社前に必ず職場の環境を確認しておくべきです。ITや金融業界と比べ、きれいでおしゃれというわけにはいきません。
物流企業のオフィスは作業現場と隣接しているケースが多いです。事務職者と作業者が密にコミュニケーションを取らないと作業は成立しないため。例えば、倉庫オフィスや港湾のプレハブの様な環境も珍しくないです。
物流業界未経験者は事前に職場の環境を確認しましょう。リモート面接が増えてきて確認する機会が減っているので要注意です。
物流業界は「紙」の使用が多いです。オフィスに紙が乱雑に置かれていないかもチェックポイントです。
物流業界は「2024年問題」に直面しています。ドライバーの残業時間規制によって、荷物が届かなくなる問題。志望企業がこの問題に対し、どう取り組んでいるかは一つのポイントです。その場しのぎの対策ではなく、最新技術の導入などの長期目線で対策している企業をおすすめしたいです。
物流業界への転職におすすめのエージェント
筆者はdodaをおすすめしています。特に未経験者はdodaを活用して損はありません。
\ 未経験者も歓迎の求人を豊富に保有/
dodaをおすすめする理由
- 豊富な求人情報と業界知識
- 未経験者を受け入れる求人を多数保有
- 丁寧なサポート体制
筆者はdodaを活用して、未経験業界へ年収を下げず転職した経験があります。現在もdodoを活用していて、変わらず心地よいサポートを受けています。
dodaは未経験業界での転職でも、求職者の希望に沿ったサポートをしてくれます。
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【まとめ】物流業界は人々の生活を支え最新技術導入で進化中
- 安定性
- 成長市場
- 最新技術やITの導入
- 休日出勤や夜間勤務の可能性
- 体力的な負担
- 予期せぬトラブルや外的要因の影響
物流業界はマイナスイメージがあります。スマートな業界とは言えず、比較的体を動かす機会が多い。
物流のマイナス点については、【実体験】「物流業界を辞めたい」と感じる人へおすすめの解決案と7つ理由で解説しています。
物流業界のメリットは、デメリットを補えるほど魅力的です。特に最新技術による物流の変革に、筆者はワクワクしています。
- ドローン
- 自動運転
- 倉庫ロボット
今まさに最新技術が導入され始めています。最も面白い導入から携わって、物流と自身の成長に繋げていきましょう。
転職を視野に入れている人は、キャリアアドバイザーと面談するだけでも非常に有益です。自身の経歴の洗い出しになります。
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