物流業界未経験の転職希望者が知っておきたい情報8選【業界12年の管理職が解説】

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  • 物流業界に転職を考えているけど、未経験者向けの物流業界の情報が少ない
  • 物流業界の給与は高い?
  • 将来性が高い業界なのか?
  • 志望動機や面接で使えるネタを知りたい
  • 魅力的な物流会社はどんな取り組みをしているのか

こんな疑問を解決する記事です。

物流業界への転職を考える未経験者にとって、業界のトレンドや実態を理解することは非常に重要です。

なぜなら、理解していないまま転職してしまうと、新しい職場でギャップを感じることがあるからです。

例えば、物流は生産や販売と比べると「裏方の仕事」なので、表に情報が出にくい一面があります。

なので、当記事では物流業界12年の筆者が、テレビや雑誌ですら発信されていないコアな情報を9つに絞って、図解付きで解説します。

物流会社へ転職を希望する方に、最初に読んで頂きたい。

筆者紹介 やすべえ

  • 物流業界12年
  • 転職2回
  • 現職:コンテナターミナルの管理職

大手物流会社に約8年働き、一度他業界へ転職。魅力を感じ物流へ再転職しました。

未経験で物流業界を志す人に役立つ情報を発信しています。

物流業界未経験者向けに、業界の現況から面接や志望動機に使える情報をお伝えします。

この記事を読むとわかること。

  • 物流とは
  • 物流業界の最近のトレンド
  • 地域別の給与格差
  • 使える資格やスキル
  • 業界の将来性
  • 魅力的な企業

この記事を読むと、入社後のギャップが減り、職場であなたの強みを発揮できます。

「スムーズに業務を習得できる」

「上司により良い提案ができる」

「年収や役職のステップアップができます」

目次

「物流とは?」目的と6つの機能を解説

モノが作られて消費者に届くまですべて物流

物流とは、モノが作られてから消費者の手元に届くまでに必要な過程のことです。

例えると、工場Aで作られたシャンプーが消費者Bに届くまでの過程すべてを物流と呼びます。

このシャンプーが消費者に届くまでの過程で、「倉庫への輸送」「保管」「積み下ろし」など複数のステップが存在。

物流は消費者と生産者の間で様々な手段を駆使しています。

やすべえ

読者の方も引っ越しをする時、新しい住居までたくさんの作業をして運びますよね!この作業をもっと複雑にしたイメージです(‘◇’)ゞ

物流の目的は空白を埋めること

物流の目的は、モノの生産から消費者までにある時間的隔たり空間的隔たりを埋めることです。

自給自足の時代は生産者=消費者なので時間と空間の隔たりはありませんでした。

時代は変わって、現代は生産者≠消費者になり、その空白を埋める役割を担っているのが物流です。

お客様のニーズが多様化してきて、

  • 効率的にモノを適切な場所へ適切な時間に
  • モノの品質や価値を最大限保つ
  • 配送コストを最小限抑える

などが求められています。

物流の6つの機能を紹介

物流の機能は下記の6点です。

  • 配送・輸送
  • 保管
  • 荷役
  • 梱包・包装
  • 流通加工
  • 情報システム

生産者と消費者の空白を埋めるために、6つの機能を駆使しています。

それぞれ単体ではなく、相互作用してより良い物流を目指しています。

詳しくは物流の6つの機能の記事で解説しています。

【物流業界の現況】業界未経験者が知っておきたい3つの情報

ネットショッピング市場拡大による物流活性化

物流業界の市場規模は約24兆円で、現在も上昇中です。

市場が拡大している大きな要因はネットショッピング市場の拡大です。

↓ネットショッピング市場と宅配便取扱実績が増加中↓

スマートフォンの普及とコロナウィルス流行により、ネットショッピングがより身近な存在になりました。

「おうち時間」や「自粛」のトレンドに乗って、食品や日用品が自宅に届くサービスが充実しましたよね。

メルカリなどで商品を出品する人も増えています。

自主制限が緩和してきた現在も、その便利さを求めて需要が高まっています。

やすべえ

物流業界の需要が拡大していることは志望動機の一つになります。
身近で感じた変化や見たモノを理由づけると説得力が増します!!
(例)AMZONの無人宅配BOX

デジタル化推進

物流業界のデジタル化は国を挙げて推進されています。

国土交通省のHPによると、

「機械化・デジタル化を通じて物流のビジネスモデルを革新させ、在り方を変革すること」と紹介されています。

デジタル化を進め、次のレベルの効率性・正確性・コスト削減に取り組んでいこうという取り組みです。

物流企業にとって、競争の一歩先を行くためにデジタル化の推進は急務です。

しかし、実態はシステム化は遅れていて、意識も高くありません。

環境問題への取り組み

環境保護や持続可能な社会確立に国際的な動きに応じて、物流業界も環境配慮が求められています。

もっとも改善したいのがCO2排出量

環境に配慮した物流サービスの提案は、お客様の関心が高まっています。

物流企業にとって環境問題にどうアプローチするかが、お客様へのアピールになります。

やすべえ

志望する物流企業が環境問題にどう取り組んでいるかは一つの基準!
HPページで調べるか、なければ転職エージェントや面接の場で聞くべきです。正直、意識が低い企業の未来は明るくありません!!

詳しくは物流業界のトレンド3選の記事で解説しています。

【物流業界の課題】業界未経験者が知っておきたい7つの情報

  • 人手不足
  • 環境問題
  • 輸送コストの高騰
  • 配送スピードへの要求
  • データ活用の導入
  • 新技術導入の遅れ
  • 物流業界が抱える「2024問題」

人手不足

物流業界の人手不足は深刻であり、ネットショッピングの需要増加とともに人材確保が最優先課題となっています。

運輸業・郵便局は全産業の中で2番目に労働者不足であるという結果が出ています。(厚生労働省における「労働経済動向調査(令和4年2月)の概況」)

コロナウィルスの影響で現場がひっ迫している「医療・福祉」に次ぐ2番目の評価。

需要の増加と細分化によるタスク増加が主な要因です。

やすべえ

私が関わっている物流会社の社員からも「人手が足りない」という声をよく聞きます。理由は働き方改革を進めたい会社と現場の認識違い。
解消するためには、人材確保と合わせてシステム化が重要です。

環境問題

なぜ物流業界にとって環境問題が改善すべき取り組みなのか。

運輸部門は日本の二酸化炭素排出量の17.7%を占めている。

消費者にモノを届けるまでの過程で、トラックやフォークリフト・船舶や鉄道などを使用します。

この輸送手段によって、大量の空気汚染物質が発生。

特に、トラックの排気ガスが多く、最も問題視されています。

輸送コストの高騰

物流企業にとって輸送にかかるコストは無視できない。

輸送コストの高騰はビジネスに大きな影響を及ぼします。

物価や燃料価格の上昇や不安定な供給状況により、原材料や燃料など輸送にかかるコストは高騰しています。

帝国データバンクの「物価高倒産」動向調査によると、運輸業は業種別で2位、業種詳細別で1位という結果が出ている。

円高やウクライナショックなど外的要因の影響を受けやすい業界と言えます。

配送スピードへの要求

配送スピードは顧客サービスと製品の評判に大きくかかわっています。

皆さんの生活を振り返って頂くと、

  • 「翌日配送」「即日発送」などのワードを目にする機会は増えていませんか?
  • 値段が少し高くても、到着日時を重視することはありませんか?
  • 予定配送日時が遅いとモヤモヤしませんか?

配送スピードへのニーズが高いことが分かります。

遅延すると顧客満足度は低下し、製品の評判が悪化する可能性。

特にオンラインショップが普及する中で、配送スピードは顧客の重要な判断基準となっています。

お客様のニーズに応えるため、配送管理システムの導入などで改善が求められます。

データ活用の導入

物流企業は膨大なデータを管理する必要があります。

  • モノの在庫
  • 配送先情報
  • 配送経路
  • 機器の稼働状況

他の業界と比べても扱うデータは比較的多い。

データを正確かつ迅速に管理し、活用することが重要。

そのために適切な情報システムの導入が必要です。

しかし、物流の現場でデータ活用は進んでいません。

データ管理・活用には多くの人材・資金・時間が必要ですが、多くの物流企業がこれらリソースを投入できていないのが現状です。

やすべえ

実際、体感で物流業界はアナログなところが多いです。
ファイルが多かったり、紙の束が積み上がっていたり。。。
面接で企業を訪問した時は、注目点の一つにしてみてください(‘◇’)ゞ

新技術導入の遅れ

物流業界は新技術の導入が不可欠。

新技術により業界の改革や発展を推進することが期待できます。

物流業界の新技術とは、

  • 自動化
  • AI
  • IoT

などのテクノロジーのことです。

しかし、システムの導入は浸透しておらず、導入する姿勢も消極的です。

物流企業が新技術導入を足踏みする理由は下記の通りです。

  1. 専門的なスキルや知識が必要
  2. 都度調整や回収が必要
  3. 導入時に生産性の低下や配送遅延のリスクがある

1・2はコスト面、3は手間とリスクが導入のネックになっています。

物流業界に新技術導入は欠かせません。

物流の効率化や品質向上を進めていかなければ、お客さんのニーズに応えることはできないのです。

物流業界が抱える「2024年問題」

国が推進する「働き方改革」によって、2024年4月以降ドライバーの年間時間外労働の上限が960時間に制限されます。

この時間外労働時間の制限によって発生する問題のことを言います。

この制限はの背景は、

  1. オンラインショッピング需要が拡大によるドライバーの労働時間増加
  2. 年々ドライバーの長時間労働が恒常化
  3. 上限を設けて労働環境を改善しようとする狙い

具体的にどんな問題を危惧されているか?

誰の?どんな問題か?
荷主・消費者運賃値上がり 到着日時の遅延
物流企業ドライバー数を増やす必要がある 一日に運べる量が減り売上・利益が減る
ドライバー収入が減る

消費者にとっても大いに関係がある問題です。

全国に配送されるモノのうち、2024年に約28%、2030年には約35%が運べなくなる可能性があります。

【未経験者向け】物流業界の仕事内容5選

物流業界の仕事は多岐にわたります。

他業界との境界もあいまいで未経験者にとって分かりにくい。

この記事は転職希望者向けなので、

転職エージェントで募集されている物流企業の仕事内容を検索しました。

検索ワードは「物流 未経験」

↓物流企業の仕事内容一覧↓

物流管理船舶フォアマンサプライチェーンマネジメント物流センター管理者
物流事務航空貨物担当者倉庫管理者配送スタッフ
物流営業物流プランナー物流コーディネーター輸出入管理者
商品管理運送ドライバー船舶オペレーター物流系システムエンジニア
ルート営業通関業務スタッフ物流コンサルタント顧客管理スタッフ

この中で未経験者にも求人が多く、活躍しやすい5つの仕事内容に絞って解説します。

物流管理業務

物流業務を効率的に遂行するためのプロセスや手法を確立し、物流全体の最適を図ることが主な業務。

モノの品質をキープしつつ、スムーズにお客様に届けることが使命

求人を確認すると求められるスキルや特徴は下記の通りです。

  • 基本的なPCスキル
  • コミュニケーション力
  • 前向き・向上心
  • フットワークが軽い
  • チームワーク

服装は主に作業着で作業現場ではヘルメット着用。職場は倉庫や物流センターなどに併設していることが多い。

仕事内容は多岐にわたりますが、代表的な業務を挙げてます。

在庫管理在庫状況の把握、モノの検品・梱包・出荷を行う。需要と供給を常に調整することが大切。
品質管理モノの品質管理、作業現場の衛生管理を行う。
輸送ルート最適化配送ルートの見直し、輸送手段の選定、スケジュール管理などを行う。
コスト管理作業プロセスを見直し、利益の最大化を図る。
安全管理危険予知やヒヤッとした事例を見直し、作業現場の整備をや作業者への教育を行う。
やすべえ

作業者とコミュニケーションをとりながら、より良い作業方法を常に模索していきます。事故が起こると業務停止になりかねないので安全に対する感度が高い職場です!

物流事務業務(貿易事務業務)

物流を円滑に進めるために、

物流業務における書類作成や手続き、請求書発行などの事務作業を行います。

物流管理業務と仕事内容が重なる部分が多く、企業によって言い方の違いで明確な区分はありません
この記事では分かりやすく、作業現場が併設していない職場で働く業務のことを指します

求人情報で求められているスキルや特徴は以下の通り。

  • EXCELの基本作業ができる
  • 基本的なPCスキル
  • 細かい作業が得意
  • 事務作業が得意
  • コミュニケーション力

服装はスーツまたはオフィスカジュアル。女性が活躍しやすく求人にも女性が働く写真を前面にアピールしている。

代表的な業務はこちらです。

輸出入の書類作成・手続き国際貿易に必要な書類を作成し、運送業者や関税担当などと手続きを行う。
輸送手配船積みやトラック、航空便の手配を行う
在庫管理納期や受注数などを考慮して在庫を調整する。
顧客対応お客様のニーズに対して、効率的な輸送手段を提案。
やすべえ

輸出入には様々な法令・規則があります。
未経験者にはハードルが高いと考える人もいるかもしれません。
しかし、企業にとって失敗できない所なので、ノウハウやマニュアル、サポート体制がきちんと整備されています。

商品管理業務

物流管理業務中で、モノの入出庫に特化した業務です。

モノの特徴を理解し、品質管理や検品、発送などを行います。

グループ企業のモノを扱う商品を扱うケースが多く、一つのジャンルに特化している

求人情報で求められているスキルや特徴はこちらです。

  • EXCELの基本作業ができる
  • 扱う商品が好き
  • 体を動かすことが好き

服装は主に作業着で作業現場ではヘルメット着用。フォークリフト資格取得支援をしている企業が多い。

代表的な業務はこちらです。

在庫管理伝票と実物の数量を常に一致させ、過不足がない様管理する。
検品作業モノが正常な状態で到着しているか、入庫時にチェックする。
ピッキング注文が入ったモノを倉庫棚から取り出す。
発送作業オーダー通りにモノを送る。必要に応じて梱包なども行う。
やすべえ

モノに触れている時間が長い仕事。商品名を覚えることが大変なので、好きなモノを扱っている企業があれば志望動機になります!

物流営業

お客様のニーズを把握して、最適な物流サービスを提案します。

価格設定や営業戦略を行います。

法人営業がメインで、コスト面・安全面・納期などあらゆる切り口で提案

求められているスキルや特徴はこちらです。

  • 提案力がある
  • 発想力がある
  • 向上心があり積極的
  • (できれば)営業経験

服装はスーツ。必要に応じてヘルメットを着用し現場に出ることも。

代表的な業務はこちら。

顧客開拓業界動向や競合情報を把握し、自社の強みをアピール。
契約締結輸送ルートや価格などの契約を結ぶ。アフターケアも重要。
提案・見積作成お客様の課題やニーズを理解して、最適な物流サービスを提案。
売上管理受注状況の把握や見積もりのフォローなど。
やすべえ

物流業界特有の用語を理解することが大きなハードルとなります。
価格以外にも納期、品質、加工などさまざまな要素から提案します。

未経験者が知っておきたい物流業界の給与と地域格差

物流業界で働く人々の給与は、職種や地域や経験などによって大きく異なります。

この記事では主に物流管理の給与に焦点を当てます。

その理由はこちらです。

  • 未経験者が転職しやすい
  • 事前スキルや資格による転職ハードルが低い
  • 求人が多い
  • ドライバーや営業は個人の能力に左右されやすい
やすべえ

 ドライバーは小型トラックか中型以上かで変わり、
「どのくらい配送したか」の成果に左右されやすいです。
 営業とコンサルは経験に左右されやすいので能力次第になります。
逆に言えば、経験がある人は物流業界でも期待できます!!

物流管理職の平均年収

物流管理職の平均月収は35万円、年収に換算すると416万円となっています。

給与幅を確認すると310万円~858万と幅広く、経験やスキルをつけていくと年収が跳ね上がる余地があります。

引用元:求人ボックス 給料ナビ

物流管理職の地域格差

結論は、「都市部は高く、地方は低い」です。

表に上位下位それぞれ6都道府県まとめました。

↓物流会社の地域別給与↓

1位東京都501万円42位高知県350万円
2位大阪府427万円43位長崎県347万円
3位山梨県425万円44位岩手県335万円
4位茨城県420万円45位沖縄県328万円
5位神奈川県417万円46位山形県322万円
6位愛知県413万円47位和歌山県311万円

その差はなんと190万円になります。

地域別でも関東圏が403万円とトップです。

おさらいで、物流管理の平均年収は416万円でしたね。

表を見ていただくと、上位5位までが平均以上の年収。

6位以下はすべて平均を下回っているので、就業人数が多い都市部が平均年収を引き上げていることが分かります。

やすべえ

物流マネージャーは年収1,000万円を超えることは珍しくありません。
会社次第ですが、私の周りにも数人います!

物流業界未経験者に求められる4つのスキル

  • コミュニケーション力
  • 計画・調整
  • コスト管理力
  • 安全管理力

コミュニケーション力

物流業界は多くの企業や人がかかわる為、コミュニケーション能力が求められます。

物流の上流から下流までスムーズに行うためにも必要な要素。

配送先や日時の打ち合わせなどコミュニケーションを怠ると大きな問題に発展します。

天候や交通状況による予定変更やトラブルにも柔軟な対処が求められます。

例)10時にモノが到着して荷卸しする予定 ⇒ 渋滞の影響で1時間ほど遅れると連絡あり ⇒ 影響が出る関係各所に連絡を取り、冷静に対応とケアを行う

計画力・調整力

物流業界では輸送ルートや配送スケジュールなど、計画力や調整力を求められる機会が多いです。

どのルートを使うかどのようにモノを運ぶかなどにより、サービスやコストが全く変わってくるのが理由。

このスキルを活用するために下記の取り組みが必要です。

  • 交通事情や地域の情報を調査
  • モノの特徴や性質を把握
  • お客様のニーズを把握
  • 最新情報を常に把握

輸送ルートの計画などはAIが導入してきています。

AIにはできない独自のノウハウの構築が大切です。

コスト管理力

物流業界は人件費や運賃、資材費などコストを管理する必要があります。

コスト面はお客様にアピールポイントであり、差別化しやすいことが理由。

人件費や燃料費などが高騰している中、

より効率的な物流を目指すことを求められています。

具体的には下記のような取り組みです。

  • 保管するモノの変化に対応して倉庫のレイアウトを見直す
  • 片道ではなく往復の輸送手配を心掛けて空車を減らす
  • 待ち時間を減らすため関係各所と連絡を密にする

日々の業務をコスト面にフォーカスして行動しているかどうかが、お客様や職場の評価が全く変わります。

利益を最大化するため、職場でステップアップするためにコスト管理力を活用しましょう。

安全管理力

作業現場が併設されている現場では特に、安全管理力が求められます。

例えば、職場で事故が起きてしまうと、作業がストップしてしまいます。

けが人の有無など、場合によっては業務停止になることも。

事故が起きないように、下記の様な取り組みを行う必要があります。

  • 作業員に安全に対する指導・教育
  • 過去事例を教材に勉強会実施
  • ヒヤッとした事例を洗い出し、分析

安全管理は直接お客様のクレームにつながりかねないので、

最重要事項としている職場が多いです。

最近では、デジタル化を導入して安全にアプローチしている企業もあります。

ロボットや自動運転をうまく導入して、活用することが今後求められてきます。

物流業界に向いている人はこちらの記事で解説しています。

物流業界未経験者が知っておきたい入社後のギャップ【実際に働く人の意見紹介】

未経験で物流業界に転職する人は、入社後少なからずギャップに苦しみます。

私もその一人で、特に①体力仕事が多いこと②アナログであることにズレを感じました。

意見を3つの分類に分けましたので、生の意見をご参考ください。

  • 物流企業の体質・雰囲気
  • ワークライフバランス
  • 仕事内容

物流企業の体質・雰囲気

物流企業は保守的で、今あるやり方・風習を重んじる傾向があります。

年功序列の雰囲気が色濃い。

既存の業務を完ぺきにこなすことが得意な人が向いています。

しかし、本当に必要な人材は既存のやり方を変えようとするチャレンジングな人だと考えます。

物流業界はデジタル化推進を求められています。

最新技術を活用して、古い体質をブレイクスルーできる人間が今後活躍できます。

ワークライフバランス

ワークバランスは最も多く、分かりやすいギャップです。

皆さんの自宅に土日関係なくモノが届く様に、物流は24時間365日動いています。

「週休2日制と記載であっても“完全”ではない」

「入社したら夜間勤務があった」

できる限り転職活動の中で情報収集すべき。

休日も作業現場が動いている職場は要チェックです。

仕事内容

物流企業で働く場合、他業界に比べ体力仕事は多い。

現場を重んじているため、事務職者も現場を知るため体力仕事を行うケースもあります。

面接で「体力仕事があるけど大丈夫」と聞いてくる企業も。

研修期間に作業員と同じ仕事をするケースも珍しくないです。

面接時に気になることがあれば、遠慮なく確認してください。

物流業界のマイナスイメージが気になる人は、「物流業界やめとけ」の記事で解説しています。

物流業界に貢献している魅力的な会社5選

魅力的な企業を5社紹介します。

魅力的の定義ですが、

  • 抜きんでた強みがある
  • 最新技術の導入に積極的
  • 環境保護に積極的

としています。

やすべえ

正直、未経験で転職するにはハードルが高い5社です。
しかし、物流業界に貢献している企業の特徴を知っておくと基準になります。段階的にキャリアアップして目指すこともできます!!

トランコム株式会社

日本を代表する物流企業の一つ。

主に国内外の輸送や倉庫管理、ECサイト向けの配送などの物流サービスを展開しています。

強みはお客様の利便性を追求した配送サービスです。

  • ECサイト向けに受注から配送までの一連の流れを一括で管理するサービスを提供
  • 旅行者向けの荷物配送サービスが充実

最新技術導入も積極的です。

熟練者でなくても効率的な配車計画を自動で作成できるシステム「Bridge(ブリッジ)」を開発。

下記の効果を生みだしています。

  • 配送計画に要する時間短縮
  • 省人化
  • 労働時間短縮

環境に配慮した取り組みも行っています。

  • LED照明や省エネルギー型のエアコンや冷蔵庫の導入
  • 社用車は燃費の良い車種を導入
  • 配送ルート最適化で走行距離を減らし、燃料消費量を抑える
  • 梱包材の再利用・再生木材を利用したパレットの使用
  • お客様のニーズに応えるため、最先端の物流システムを導入してサービス向上に取り組んでいる
  • 環境に配慮した物流に実現を目指して、CO2削減などのエコロジー活動が活発

ニチレイロジグループ本社

ニチレイグループの物流企業。

事業内容は、倉庫業務・陸上輸送・海上輸送など。

グローバルな業務にも力を入れていて、世界中に拠点を持ってサービスを展開しています。

強みは低温物流で、下記の取り組みをしています。

  • 短期間で凍結する急速冷蔵システム
  • 凍ったモノをニーズに応じた温度帯に解凍するサービス

AI・Iotを活用した物流システムの導入を行っています。

  • スマートフォンを利用した配送システム
  • ロボットを導入した自動倉庫
  • 自動運転技術を活用した物流システムの構築

環境に配慮した取り組みも行っています。

  • エコドライブの指導や省燃費車両の導入
  • 廃棄物の分別、回収の徹底
  • 商品の包装材などで環境に配慮した素材を使用
  • 環境に優しい、自然冷媒のアンモニア冷凍設備の導入
  • 総合的な物流サービスを提供し、グローバルな物流ニーズに対応している
  • 高度な技術力と社会貢献活動にも力を注いでいる

セイノーホールディングス

国内外に物流ネットワークを持つ総合物流企業。

倉庫業務から、トラック運送・船舶・鉄道・航空鉄道など事業は多岐にわたります。

特に力を入れているのは、国際物流です。

世界中の取引先と強いパートナーシップを築き、

そのニーズに対して高品質なサービスを提供している。

最新技術の導入も活発です。

  • 車両管理・在庫管理・配送管理などの業務を一元管理できるシステム
  • 物流計画の最適化やリアルタイムで運行状況を把握できるシステム
  • ドローンを活用した物流サービス

ドローンは下記の状況で有効活用されています。

  • 医療品や生鮮食品などの緊急配送
  • 災害時の物質輸送
  • 活利便性が低い地域に物資輸送

環境保護の取り組みも活発で、様々な省エネルギー対策を実施しています。

  • 自社物流施設のLED照明化
  • トラックの省エネルギータイヤ導入
  • エコドライブの徹底
  • 太陽光発電システムの導入
  • 国際物流にも力を入れ、倉庫の国際輸入・輸出取扱いにも対応している
  • 環境負荷を削減する取り組みを進め、省エネ対策による環境保護を実施
  • 物流ノウハウと情報技術の融合により、高品質なサービスを提供している

日本パレットレンタル株式会社

パレットのレンタル事業を展開する企業。

展開するパレットレンタルサービスは、大手物流企業や倉庫事業者など広く利用されています。

強みは豊富な在庫量と高品質なパレットの提供。

パレットの標準化を目指し、物流のつなぎ目の作業を省略して効率化に貢献しています。

最新技術の導入も活発です。

  • パレット伝票の電子化
  • AIを活用した共同輸送マッチング
  • パレットにICタグを搭載

環境に配慮した取り組みにも積極的に行っており、廃棄物の削減と環境保護に貢献している。

  • 使用済みのパレットは回収し、再利用できる部分を再加工
  • 木くずやパレットの廃材から作られた再生木材を活用
  • ソーラーパネルを設置し、太陽光発電によるエネルギー利用を促進
  • パレットのレンタルサービスを行っていて、常に品質の高いパレットを提供している
  • 環境に配慮したリサイクルに取り組み、廃棄物の削減に貢献している。
  • 物流業界の発展に貢献するため、サービスの拡充や技術革新に取り組んでいる

伊東電機株式会社

自動車・船舶・発電機などの製造販売を行う大手企業。

物流分野にも力を入れています。

強みは電子部品や電気機器のトータルソリューションを提供すること。

物流業界に向けてもこの強みが活かされています。

最新技術を持って物流システムの設計・販売を行っています。

その代表作がMDR式マテハン“id-PAC”。

荷物をローラーコンベアに乗せ、内蔵されたローラーモーターによってモノの搬送を自動化します。

特徴はこちら。

  • 従来のベルトコンベアより効率的で高い搬送力
  • 省エネルギー性に優れている
  • モノの保管から出荷までを人の手を介さず自動的に行われる
  • モノの軌跡をスキャンし、在庫管理も容易
  • コンパクトで設置が容易なので、中小企業も導入しやすい

環境保護に対する取り組みも積極的です。

  • 脱炭素社会づくりに貢献する取り組み「COOL CHOICE」に企業参加
  • LED照明の使用
  • 自社発電システムの導入
  • CO2削減効果の高い物流システムの開発
  • 建設機械用エンジンの製造から多様な製品の製造販売を行う大手企業
  • 物流システムの設計・開発、販売、保守・運営まで一貫したサービスを提供
  • 物流倉庫の自動化技術にも力を入れている

さいごに

物流とはモノが作られて消費者に届くまでのすべての過程のことを言います。

消費者と生産者が異なる現代では、なくなることはありません。

社会的価値がある仕事であり、やりがいがある業界です。

物流業界のトレンドと課題を理解し、自分の強みに落とし込んで採用活動に臨むことが大事です。

物流企業はどんなことが求められているかを確認し、身近な体験を踏まえ自分に何ができるか提示すべきです。

ご自身のキャリアップに繋がる転職エージェントの選び方は、こちらの記事で紹介しています!

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この記事を書いた人

やすべえのアバター やすべえ ブロガー

物流業界で12年勤務。2度転職を経て、現在はコンテナターミナルで業務を行っています。現在も転職活動中で物流業界の進展に貢献したいと考えています。

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