- 物流の2024年問題について知りたい
- 2024年問題による職場環境や収入の変化への理解したい
- 2024年問題の知識を転職活動でどう活かすか知りたい
物流業界の2024年問題は、転職希望者にとって理解しておきたいトピックです。転職活動時に必要な知識であり、転職後のギャップに繋がる可能性がある問題。この記事を読んで、物流業界が今後どの方向に進むのか理解した上で活動して欲しいです。
私は物流業界で12年間働いていて、2024年問題について現状を肌で感じています。転職を2回経験し、転職希望者に寄り添った記事を執筆できます。
結論、物流の2024年問題は転職希望者にとって必須の知識です。正しく理解することで志望企業の取り組みを深く理解が可能。この問題を重く受け止め、問題解消に動いている企業への転職をオススメします。
この記事で分かること
- 2024年問題はドライバーを酷使してきた過去に起因
- 2024年問題は一般消費者にも無関係ではない
- 転職希望者は2024年問題を深く理解すべき
筆者紹介 やすべえ
- 物流業界12年
- 転職2回
- 現職:コンテナターミナルの管理職
大手物流会社に約8年働き、一度他業界へ転職。魅力を感じ物流へ再転職しました。
未経験で物流業界を志す人に役立つ情報を発信しています。
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物流業界の2024年問題の概要
物流業界の「2024年問題」は、働き方改革によりドライバーの労働時間に上限が科されることで生まれる問題の総称。ドライバーの時間外労働時間が960時間に制限され、従来運べていた荷物が運送できなくなります。物流業界の売り上げ減少やドライバーの収入減少に繋がると考えられています。
物流業界の2024年問題の背景
荷物を運送することで人々の生活を支える物流業界の特性上、ドライバーは長時間労働が常態化しやすい業種です。労働集約型の産業なので、どれだけ荷物を運べるかが売り上げ拡大のポイントになっていました。
頭を使わずともドライバーを長時間労働を強いるだけで売上を拡大できた背景があります。立場の強い荷主が運賃を買い叩き、運送以外の付帯作業の要求も横行していました。結果、ドライバーの労働時間だけが伸び、賃金は低いままという現状になっています。
物流業界の2024年問題が及ぼす影響
【物流の停滞】欲しい時に荷物が届かなくなる
社会全体が懸念しているのは物流の停滞です。ネットショッピングが拡大し、特に個別配送の需要が増加中。人手不足が問題になっている物流業界において、物流が滞る可能性があります。
2024年問題に対し何も対策を行わなかった場合、トラックの輸送能力が2024年に14.2%、2030年には34.1%不足する可能性があると言われています。
トラックドライバーの労働時間・給料の減少
荷物を運ぶことで収益を得る運送会社。売り上げの原資であるドライバーの労働時間を減らせば、比例して売り上げも減少します。歩合制であるドライバーの給料を減り、会社の売り上げ減少で基本給アップも期待できません。
給料が減るなら当然転職を考えます。人手不足の中でさらに人材が流出するという悪循環に陥ってしまいます。
商品を製造できなくなる
今まで荷物を必ず運んでくれるという安心感から、商品を安易に製造できました。荷主は運送会社より強い立場にあり、条件をのんでくれる会社を選び放題でした。
しかし、2024年問題は荷主と運送会社のパワーバランスを変わる可能性があります。運べる量が制限されるので、運送会社は運ぶ荷物を選ぶ立場に。無理難題を言う荷主、運送に手間がかかる荷物を持つ荷主が敬遠される可能性があります。
運送が確約していなければ商品を製造しにくい上、そもそも原材料が届かない可能性があります。
転職希望者が知っておくべき2024年問題対策
転職希望者にとって、志望企業がどんな対策を講じているか注目すべきです。何も対策を実施していない企業は要注意。正直、その企業はオススメできません。2024年問題に対し、独自の対策案があり実施している企業を選択することをオススメします。
【2024年問題対策①】ドライバーの勤怠管理徹底
ドライバーの勤怠はブラックボックス化しています。一度事務所を離れてしまえば、目に届きにくく管理は大変難しい。長距離輸送の場合、24時間以内に戻らないことが多い。さらに出退勤の管理が難しいです。
管理者はドライバーの動向を把握し、無駄な作業をなくしていくことが大切です。具体的には、ドライバーの待ち時間や積み下ろしなどの時間削減が必要。運送にで集中させ、付帯作業をなくすことでより多くの荷物を運ぶことができます。
ドライバーの勤怠管理にはツールの活用は必須です。紙で管理している企業は危ないと言えます。
【2024年問題対策②】配送計画の見直し
より効率的な運行計画を考え、空車の時間をできる限り減らすことが大切です。無駄のないルートを考え、臨機応変に高速道路を使用するなど柔軟な計画立案が必要です。
ドライバーとコミュニケーションをとって、より良いルートがないか模索する必要があります。現場のリアルを知ることで、新たな選択肢が生まれるかもしれません。
【2024年問題対策③】IT活用によるDX化
私が最も期待していて、問題を解消するパワーを持つ対策です。物流企業外からロボットやシステムで物流を良くしようという企業が出現。物流企業は自社だけで解決しようとせず、ITで物流を良くしようとする企業の力を借りてより良い物流を実現すべきです。
DX化事例 | 具体例 |
ドローン | 運送しにくい土地への配送を代替 |
自動配車システム | 土地勘のない担当者でも効率的な配送計画を作成 |
在庫管理システム | 帳簿と実在庫の差異発生が減少 |
入出荷管理システム | 荷主との在庫共有がスムーズ |
倉庫ロボット | 自動化が進み省人化に繋がる |
配送マッチング | 運んでほしい荷主と空車のドライバーのマッチングがスムーズ |
自動運転 | 省人化になり、人員を効率的に配置が可能 |
DX化を進めていない企業の未来はありません。選考時にどのように業務改善を行っているか確認したいですね。
【まとめ】転職希望者は2024年問題解決に積極的な企業に応募しよう
2024年問題は物流業界だけではなく、業界外の人々にも関係する問題です。人々の生活を支えるために、2024年問題と向き合うべき。変化を恐れて、「何も対策案がない」「具体的に何も対策していない」企業は正直未来がありません。
物流業界に転職希望者は、2024年問題について正しい知識をつけてください。選考中に2024年問題に対し、どういう対策をしているか逆質問してもいいと思います。
個人的にはITを積極的に導入している企業がおススメ。そもそも物流業界は人手不足で高齢化です。ロボットやドローン、物流システムなどを活用して、魅力的なサービスを展開している企業に魅力的な未来が待っていると思います。
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